2015年8月24日月曜日

canonical(カノニカル属性)の使い方・設定方法

こんばんはnaoです。

 今回はcanonical(カノニカル)属性についてご説明します。カノニカルとは「基準的な」とか「標準的な」という意味でURLを正規化する際に使用する属性です。
 たとえば通販サイトなどでは類似もしくは内容が重複するページが大量に発生します。これはサイトの性質上ある意味当然の結果ですが、似たようなページが沢山あると重複ページが多すぎるという理由でグーグルからマイナスの評価を受けてしまったり、本来優先して検索結果に表示されなくてはならないページが圏外で補足的な意味合いを持つページが検索結果に堂々と表示される事態などになってしまいます。そこでcanonical属性を使用して優先すべきページをグーグルに知らせると言うわけです。
 具体的に説明するとA,B,C,D,Eという似たようなページがありAのページを優先したい時に他のB,C,D,EのページからAに向けてcanonical属性を設定するとインデックスからB,C,D,Eのページが消えAのみが優先して表示されるようになります。


 なお一部のウェブマスターはcanonical属性は同じサイト内でのみ有効と勘違いされている方がいますが、実際は別のサイトに対しても有効に働きます
 実は筆者がcanonical属性を使用したのは別のサイト間で、この時は担当しているサイトが別のURLに引っ越しする際に、301リダイレクトが使用できなかったのでcanonical属性を利用してサイトの引っ越しをしました。結果は万事上手く行き、1ヶ月ほどで、ほぼ全ての検索結果が引っ越し先のURLで表示されるようになりました(これは2012年のお話で、これ以前にも別サイト間でcanonical属性が有効だったかは実際に試したことはないので不明です)。
 このようにcanonicalは属性の性質上301リダイレクトと似てはいますが、効力は301リダイレクトの方がはるかに強力となっています。
 
 
 では具体的な設置方法を見てみましょう。

 example.com/pageAというページが優先すべきページで、example.com/pageBが重複するページとしますとBのほうに

link rel="canonical" href="http://example.com/pageA.html"/ 
と記載します。これだけです。なお設置場所はHTMLドキュメントの<head>部分です。


 最後に注意すべき点ですが、canonicalは結構強力な属性でcanonicalで指定したページ(優先されるページ)以外は検索結果はおろかインデックスからも消えてしまうので間違って設定してしまうと少々面倒なことになってしまいます。
 またグーグルは公式の場で優先ページがAで重複ページがBの場合「AにはBの単語、内容がすべて網羅されていなければならない」とコメントしています。多分これは意図的に悪用されるのは嫌がっての発信だと思うのですが、筆者が実際に使用してみた結果、内容の一致度が8割ほどでもちゃんとURLは正規化されましたので、常識的な使用方法なら多少内容に不一致があっても問題はないと思います。

 以上。canonical(カノニカル)属性についてご説明してみました。
 

 

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